なぜかYUIの”TOKYO”
ここのところ僕は頻繁に東京へ行っている、アパートを探しに1人ではなく彼女と2人で行っている。4度目の東京でようやく彼女が納得するアパートを探し当てることができた。前から決まっていたとはいえ不動産仲介業者と契約を交わし終えると彼女が東京で生活をするということが悲しいかな今はすごく身近に感じる。現実にもうすぐ彼女の笑顔も怒った顔も歌声も僕が暮らしている部屋には響かなくなる。
契約を終え乗客の少ない帰りのバスの中、たくさんの東京の歌がある中で僕はYUIの”TOKYO”を誰にも聞こえないくらいの小さな声で歌った。