斉藤和義「月影」によせて
同級生と会うとよくあるお題だが、「どこの時代に戻りたい?」という話になる。
ちょとシワが出てきたエミコは言う「今が幸せだから何処にも戻りたくない。」
太ってしまったケンちゃんは言う「一番モテた中学時代がいいかな。」
離婚したばかりのちょつと酔ったノリコは言う「今じゃなければ何処でもいいのよ。」
親から引き継いだ小さな町工場のサトシは言う「景気が良かったバブル時代かな。」
サトシと学生時代付き合っていたケイコは言う「サトシと別れる前の日かな。」
みんな戻りたい所は様々だ、人間は今の人生が変わる所まで戻りたいのかもしれない。
さて、僕は今宵”夢のバス”に乗って何処へ行こうか考える。